あるところに、爺さんと少年がロバを連れて歩いていました。
通行人が現れこう言いました。
「せっかくロバがいるなら一人のればいいのにw」老人は通行人の言葉に一理ありと思い、少年をロバに乗せ移動しました。
しばらくすると杖をついた年寄りに出会い、こう言われました。
「最近の少年は老人を歩かせ自分が楽をしよってけしからん!」
年寄りの言葉に一理ありと思い、ロバから少年を降ろし老人がロバにのり移動しました。
しばらくすると子供を抱いた主婦たちに出会い、こう言われました。
「あの老人、子供だけを歩かせて自分一人楽するなんて何様のつもりかしら!?」
主婦たちの言葉に一理ありと思い、老人と少年が一緒にロバに乗り移動しました。
しばらくすると、動物愛護団体に出会い、こう言われました。
「小さなロバに二人乗りしやがって!貴様らが人間で生まれたってだけでそんなに偉いのか?貴様らに思いやりはないのか!?人の皮を被った悪魔め!!」
二人はロバから飛び降りて、ロバの前足に老人、後ろ足に少年、「せーの!」と掛け声を出してロバを担ぎ上げ急いでその場から立ち去りました。
全ての人に好かれることはできないし、人はその人の立場でものを言う。
確かにそれぞれの助言には一理あるが、しょせん一理です。
人生は一度。自らの意思で行動しよう。